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これからの医療を考える―延命治療とACP

[2026.04.20]

医療に関わっていると、「延命治療は誰のために行うのだろう」と考える場面があります。医療が進歩したことで、呼吸を助けたり、食事がとれなくなった方に栄養を入れたり、水分を補ったりと、いろいろな形で命を支えることができるようになりました。それはとても大切なことですし、実際にその医療によって助けられる方もたくさんいます。

ただ、その一方で、できることが増えたからこそ、「何をするか」だけではなく、「しないという選択肢」を考えることが、以前よりずっと大切になってきたように思います。

実際の現場では、ご本人が気持ちをうまく伝えられないまま話が進んでしまうこともあります。ご家族としては、「何もしないのはつらい」「できることはしてあげたい」と思うのはとても自然なことです。その思いは決して間違いではありません。でも、その治療が本当にご本人の望む形なのか、一度立ち止まって考えてみることも大切です。

そこで大事になるのがACP、いわゆる人生会議です。元気なうちから、これからの医療やケアについて、ご本人、ご家族、医療者が少しずつ話し合っておくことです。延命治療をするかしないか、という単純な話ではなく、「何を大切にしたいか」「どんなふうに過ごしたいか」を共有しておくことに意味があります。

医療はその人らしく過ごすことを支えるためのものであるべきだと思います。その問いを持ち続けることが、よりよい医療につながるのではないでしょうか。

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