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帰れる場所”を支える一年に、感謝を込めて

[2025.12.31]

大みそかを迎え、今年も小瀬 ゆい在宅クリニックの診療にご理解とご協力をいただき、心より御礼申し上げます。患者さん、ご家族、地域の事業所の皆さまに支えられて、私たちはこの一年も「住み慣れた家で、その人らしく過ごす」ための医療を続けることができました。

在宅医療の現場では、病気や症状を“治す”ことと同じくらい、「今日をどう生きるか」を一緒に考える時間が大切になります。病院での治療を終えたあと、自宅に戻ることに不安を抱える方も少なくありません。けれど、自宅での生活に戻り、表情が明るくなり、自分の布団、いつもの窓辺、聞き慣れた時計の音。そうした日常が、何よりの薬になるのだと、何度も教えられました。

今年、特にうれしかったのは、患者さんが「自宅に帰って、好きなことをもう一度できた」と話してくださる場面に立ち会えたことです。好きな音楽を聴く。庭の花に水をやる。孫の顔を見て笑う。好物を一口だけでも味わう。病気の制限がある中でも、“できる形”を一緒に探し、地域の人々が力を合わせれば、生活は驚くほど前に進みます。その瞬間に立ち会えることが、在宅クリニック院長として何よりの喜びであり、誇りです。

もちろん、在宅には難しさもあります。急な体調変化、介護の負担、将来への心配。正解が一つではないからこそ、私たちは「すべてを完璧にする」よりも、「不安を減らして、安心を増やす」ことを大切にしてきました。診察室ではなく、暮らしの中で向き合う医療だからこそ、言葉の選び方、寄り添い方、そしてチーム連携の重みを痛感した一年でもあります。

来年も、患者さんが病院から自宅へ戻り、好きなことを続けられるように。ご本人やご家族が「家で過ごせてよかった」と思える時間が少しでも増えるように。私たちは、地域の皆さまと手を取り合いながら、丁寧に、粘り強く支援してまいります。

年の瀬で慌ただしい時期ですが、どうか皆さまお身体を大切にお過ごしください。来年が、皆さまにとって穏やかで実り多い一年となりますように。

小瀬 ゆい在宅クリニック 院長 

神戸 直哉

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