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高齢者に多い「亜鉛欠乏」とは?

[2026.06.22]

「最近、味がわかりにくい」「食欲が落ちた」「床ずれや傷がなかなか治らない」。高齢者でこのような症状が続く場合、原因の一つとして亜鉛欠乏が考えられます。

亜鉛は体に少量しかないミネラルですが、味覚、食欲、皮膚や粘膜の修復、免疫機能などに関わる大切な栄養素です。高齢者で亜鉛が不足しやすい理由には、食事量の低下があります。特に、肉、魚、卵、大豆製品などをあまり食べない方では不足しやすくなります。また、慢性疾患、炎症、消化吸収の低下、腎機能の低下、薬の影響なども関係します。

診断では、症状に加えて血液検査で亜鉛値を確認します。一般的には、血清亜鉛値が低い場合に亜鉛欠乏を疑います。ただし、数値だけでなく、食事内容や全身状態もあわせて判断することが大切です。

治療の基本は、まず食事の見直しです。肉、魚介類、卵、大豆製品などを無理のない範囲で取り入れます。必要に応じて、医師の判断で亜鉛製剤を使用することもあります。

一方で、亜鉛は多く摂ればよいものではありません。サプリメントを自己判断で長く続けると、銅欠乏や貧血などを起こすことがあります。

「年のせい」と思われがちな食欲低下や味覚の変化も、亜鉛不足が関係していることがあります。小さな栄養素ですが、体の中では頼れる名脇役なのです。

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